第22回「電気通信普及財団賞」贈呈式の模様
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第22回「電気通信普及財団賞」贈呈式の模様

2007年3月19日(月)11:00より
メルパルク東京(郵便貯金会館)にて

  1. 理事長あいさつ
  2. 選考委員による選考経過・講評
  3. 表彰状の贈呈
  4. 受賞者の代表挨拶

●テレコムシステム技術学生賞 入賞
森勢将雅 様
論文タイトル「暗騒音と高調波ひずみに頑健なインパルス応答測定用信号:Warped-TSP」

第22回テレコムシステム技術学生賞を頂き大変光栄に思います。
本論文を執筆するに当たって指導して頂いた河原英紀先生(和歌山大学教授)、入野俊夫先生(和歌山大学教授)、坂野秀樹先生(名城大学講師)に深く感謝いたします。 また、研究を支えてくれた研究室のメンバー全員に感謝いたします。

応募論文は、音響機器や室内伝達特性の音響インパルス応答を精度良く求めることが出来る測定用信号を提案したものです。測定環境に存在する背景雑音の特性に基づき、測定環境に応じて適切な信号を作り出すことができます。
この測定用信号は音響インパルス応答を用いた研究に広く応用可能です。

私が受賞したテレコムシステム技術学生賞をはじめとした財団賞は、電気情報通信分野で研究を進めている学生・研究者皆様の研究意欲を高め、研究を行う励みになります。 これら財団賞が、電気情報通信分野における大きな目標であり続けることを願っております。


●テレコムシステム技術学生賞 入賞
吉井和佳 様
論文タイトル「Drum Sound Recognition for Polyphonic Audio Signals by Adaptation and Matching of Spectrogram Templates with Harmonic Structure Suppression」

本研究では、市販CDレベルの複雑な音響信号中からバスドラム、スネアドラム、ハイハットシンバルの発音時刻を個別に検出する技術を提案しています。ポピュラーやジャズなどの現代の音楽において、ドラムパートは楽曲のリズムと密接な関係があります。ドラム音の発音時刻が精度よく検出できれば、リズムに関連する音楽要素(ジャンル、テンポ、拍子など)を計算機が自動認識するための重要な手がかりとして利用することができるでしょう。

今後は音楽情景分析、すなわち計算による音楽理解の基礎的研究を進めながら、それに基づく実用的なアプリケーションの開発を積極的に推進します。特に、計算機による音楽理解が人間の音楽の楽しみ方をいかに豊かにできるかというアプローチ(能動的音楽鑑賞支援)に興味があります。

テレコムシステム技術学生賞は若い研究者が自由なアイデアで独創的な研究を行う刺激となるため、その重要性は高いものです。今後のますますのご発展をお祈りしております。


●テレコム社会科学学生賞 入賞
澁谷直幸 様
論文タイトル「音楽配信の売上がCDの売上に及ぼす影響-個別タイトルごとに見たミクロ的分析-」

この度、「第22回電気通信普及財団テレコム社会科学学生賞」を頂き、誠に光栄に 存じます。昨年度入賞を頂いた論文で得られた課題を解決すべく論文執筆に取り組 み、その姿勢を評価頂けたことを大変嬉しく思っております。 本論文は、音楽配信の利用拡大がCDの売上にどのような影響を及ぼすのかを計量的 に分析いたしました。ミクロ的な計量分析によって音楽配信がCDの売上に負の影響を 及ぼしていないことを実証し、音楽配信が消費者・レコード会社双方に有益なもので あると示すことができました。本論文が、音楽配信が一層普及して消費者の利便性を 高め、さらには日本の音楽産業が興隆する一助となることを、心から願っておりま す。

変化の早い情報通信産業を対象とした研究は未開拓のテーマが少なくなく、学生に も開拓の機会が多く与えられているように思います。「前例のない挑戦」ほど刺激的 なものはありません。貴賞がそのような挑戦を学生が意識するきっかけとなり、さら に優れた論文執筆と人材育成に繋がることを期待しております。 執筆にあたって、田中辰雄助教授、研究会のメンバーなど、たくさんのお力添えを 頂きました。ここに重ねて御礼申し上げます。


○テレコム社会科学学生賞 佳作
井野良子 様
論文タイトル「電子マネーの各国比較」

この度、「第22回電気通信普及財団テレコム社会科学学生賞佳作賞」を頂き、誠に光栄に存じます。執筆にあたって、菊池徹助教授、地主敏樹教授にお力添えを頂きました。この場を借りて、厚く御礼申し上げます。

本論文は、日本で今普及している電子マネーが今後定着し、またより普及するにはどうなっていくべきかということを考えるべく、他国の電子マネー事情を比較に挙げ、他国の経験から学べることを述べました。電子マネーは技術面でも、ビジネスの面でも今特に進展が多く、また身近なテーマなだけにとても興味を持って調べることが出来ました。日本国内で見ても、電子マネーはまだまだ動きがある分野だと思います。 私自身、今後も行方を注目していきたいと考えておりますが、更なる研究がなされていくことを期待しております。

末筆ながら,貴会の電気通信技術のさらなる向上へのご貢献と,益々のご発展を祈念申し上げます。


○テレコム社会科学学生賞 佳作
神戸大学 経済学部 経済学科3年の皆さま
論文タイトル「デジタルデバイドとその解消のために求められる政策-東アジアを中心に-」

この度は、第22回テレコム社会科学学生賞佳作を頂き、誠に有難うございます。このような名誉ある賞を頂けたことを執筆者一同心より喜んでおります。まさか受賞することはないだろうと思っておりましたので、受賞の連絡を受けた時はとても驚いたことを鮮明に記憶しております。

佳作を受賞させて頂きました私どもの論文はデジタルデバイドについてのものですが、全てを書ききれたわけではございません。デジタルデバイドは非常に複雑な問題であり、一面的な議論が不可能であるからです。しかしグローバリゼーションが進展する中でこの問題を放置し続けるのは、経済的な格差の拡大をもたらし、ひいては社会の不安定化をもたらすものです。私どもの論文が少しでもデジタルデバイドへの皆様の関心を呼ぶことができましたならば、これより嬉しいことはございません。

末筆ではございますが、論文を執筆中には特にお世話になりました菊地徹准教授、審査員の先生方、そしてアドバイスを頂いた全ての皆様に感謝申し上げます。

受賞論文一覧