第24回「電気通信普及財団賞」贈呈式の模様
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第24回「電気通信普及財団賞」贈呈式の模様

2009年3月23日(月)11:00より
メルパルク東京(郵便貯金会館)にて

  1. 理事長あいさつ
  2. 選考委員による選考経過・講評
  3. 表彰状の贈呈
  4. 受賞者の代表挨拶

○テレコム社会科学賞 奨励賞
清原聖子 様

論文タイトル「現代アメリカのテレコミュニケーション政策過程〜ユニバーサル・サービス基金の改革〜」

この度は、「第24回テレコム社会科学賞奨励賞」を賜り、誠に光栄に存じます。財団関係者の皆様、審査委員の先生方に御礼申し上げます。本書は、博士論文に若干の加筆修正を施したものでございます。恩師の久保文明教授、慶応義塾大学出版会の皆様、そして出版助成を下さった大平正芳記念財団の皆様の温かいご支援により、昨今の学術書の厳しい出版事情の中で、本書を上梓できました。

本書の特徴は、アメリカ政治研究の観点から、テレコミュニケーション政策の研究を行ったところにあります。アメリカでは高度に利益団体が発達しており、当該政策の展開においても、利益団体政治の変容や政策過程の分析を軽視することはできません。技術革新や市場の変化だけではなく、政権交代や議会の多数党の交代、支配的な政治的思想の変化といったマクロ的なアメリカ政治の変容も、テレコミュニケーション政策というミクロ的な個別政策レベルの変化や展開に大きな影響を及ぼすことが考えられます。そうした視点から、これまでアメリカ政治全体の潮流がテレコミュニケーション政策の展開に及ぼす影響に注意を払いながら、私は研究を進めてまいりました。

今後は、今回の受賞を励みに、より一層研究・教育に研鑽を積み、政治学者として情報通信分野の発展に貢献していきたいと考えております。どうもありがとうございました。


○テレコム社会科学賞 奨励賞
野島美保 様

論文タイトル「人はなぜ形のないものを買うのか〜仮想世界のビジネスモデル〜」

この度は、このような名誉ある賞を頂きありがとうございます。

掲示板にSNS、動画サイトにオンラインゲーム、流行が次々と変わっても、消費者がインターネットに求めるものには普遍性があるのではないか。なぜ人は、このような形のないサービスに時として金を払うのだろうか。このような問題意識から、コンテンツの究極的な価値とは何か、ユーザーコミュニティの活性化の要因は何か、そして、それらをマネタイズするための条件について論じています。

今まさに動いている新ビジネスの躍動感を描きつつも、データ分析等による検証を通して学術的な道筋をつけようと、苦心しました。しかし、十分な検証を行おうとすると、発表時には分析結果が陳腐化してしまうおそれがあります。果たしてビジネスのニーズに間に合うことができたのか、出版時に案じていましたが、このように目に留めて頂き少し安堵しています。

理論に傾きすぎると現場の問題意識から外れていき、事例に傾きすぎると目新しさに溺れかえって背後にあるロジックを見失う危険がでてきます。変化の早いこの分野で、少しでも実務の役に立てる研究ができるよう、今後精進していきたいと思います。

本著中のヒアリングやアンケート調査にあたり、様々な方のお力添えを頂きました。この場をお借りして厚く御礼申し上げます。末筆ながら、貴財団の益々のご発展を祈念いたします。


○テレコム社会科学賞 奨励賞
福田雅樹 様

論文タイトル「情報通信と独占禁止法〜電気通信設備の接続をめぐる解釈論〜」

このたびは「第24回電気通信普及財団賞 テレコム社会科学賞 奨励賞」を賜り、誠に光栄に存じます。審査に携わっていただいた先生方及び貴財団の関係各位に厚く御礼を申し上げます。また、この場をお借りして、拙著の元とした博士論文の執筆に当たり多大なる御指導を賜った恩師濱田純一先生(現 東京大学総長)に衷心からの深甚たる謝意を表します。

電気通信設備の接続に関する政策は、電気通信事業に関する競争政策上重要な位置を占めるものでありますが、その検討に当たっては一般競争法による規律の射程(就中、その外縁)を念頭に置くことが必要となります。我が国の一般競争法たる独占禁止法に規定する違法行為類型のうち電気通信設備の接続の不実行との関係が実際に問題となり得るものとしては、排除行為による私的独占及び不公正な取引方法が想定されます。しかしながら、排除行為による私的独占については、最高裁判所の判例が存在しない中、厳密な議論が忌避される傾向がありました。また、不公正な取引方法についても、公正競争阻害性に関する解釈が収斂するに至っていない状況でありました。そこで、拙著においては、電気通信設備の接続の不実行に対する独占禁止法の規定による規律の射程の外縁を浮き彫りにすべく、外国法及び他の法分野に関する議論にも目配りをしつつ、成文法たる独占禁止法の規定に忠実な解釈論を構築することに尽力いたしました。

このたびの受賞を励みとし、今後とも自らの持ち場において微力を尽くす所存でございます。末筆ながら、貴財団の益々の御発展を祈念いたします。


●テレコムシステム技術賞 入賞
佐藤健哉 様

論文タイトル「Design and Implementation of a Vehicle Interface Protocol using an IEEE 1394 Network」

この度は「第24回電気通信普及財団賞テレコムシステム技術賞」を頂き、大変光栄に存じます。

環境保全、交通事故軽減を目的とした高度交通システム(ITS)の実現にむけて、センサデバイスや通信機器などの多様な機器を車載ネットワークに接続する試みがなされています。しかし、これらの機器を接続する際、メーカ間のネットワーク規格が異なるため、それぞれの機器を個別に開発する必要があります。今回の受賞対象となりました論文では、自動車マルチメデイアインターフェイスの論理的通信モデルを構築し、独自の新プロトコルおよび車載機器を制御するメッセージを開発しました。また、これらの開発成果を国際標準化機構(ISO)に提案し、ISO22902 Part4/Part5として世界標準に採用されました。高速無線通信の利用により、世界中で走行する自動車から情報を共有できるネットワークシステムの実現に寄与できるものと考えております。

最後に、本件の研究を遂行するにあたりご指導、ご協力頂いた方々、国際標準化活動を支援頂いた方々に感謝いたしますとともに、今回の受賞を励みに、今後とも研究、教育に努力していく所存であります。


●テレコムシステム技術賞 入賞
岡本 淳 様

論文タイトル「ITU-T Recommendation J.247, "Objective perceptual multimedia video quality measurement in the presence of a full reference," August 2008」

この度は「第24回電気通信普及財団賞・テレコムシステム技術賞」という名誉ある賞をいただき、大変光栄に存じます。

今回、受賞対象となりました技術は、お客様が感じる品質(QoE: Quality of Experience)を、映像信号の物理的な分析によって推定する技術であり、これまで被験者による心理実験によって行っていた映像品質評価を自動化する技術です。技術開発のポイントは、人間の知覚特性を考慮して映像劣化を効果的に捉える物理的な特徴量を発見し、膨大な主観品質評価データベースに基づいて、その特徴量に対する人間の認知特性をモデル化した点です。

本技術は、国際標準化機関であるITUの映像品質専門家会合における、過去に例のない、9カ国15機関による大規模な技術方式コンテストを経てその有効性が検証され、国際標準として採択されました。本技術を、従来目視で行われている映像通信サービスの品質監視・管理に適用することにより、サービス品質の向上と業務の大幅な効率化が可能です。

今後は、本技術の適用領域をHD映像の評価等に拡大するとともに、具体的な品質監視装置に実装して実サービスに適用することにより、映像配信サービス市場の健全な発展に品質面から貢献していきたいと考えております。なお今回の技術開発ならびに国際標準化に関しては、社内外の多くの方々にご指導、ご支援をいただきました。この場をお借りして厚く御礼申し上げます。


●テレコムシステム技術賞 入賞
衣斐信介 様

論文タイトル「EXIT Chart-Aided Adaptive Coding for Multilevel BICM With Turbo Equalization in Frequency-Selective MIMO Channels」

この度は「第24回テレコムシステム技術賞」を頂き、大変光栄に存じ上げます。本研究を成し遂げるにあたり、様々な方々に適切なご指導ご鞭撻を頂きました。この場をお借りして厚く御礼申し上げます。

受賞論文では、広帯域シングルキャリア伝送のターボ等化において、ワイヤレス伝搬路が有する通信路容量を実際のシステムで最大限引出すことを目的として、情報理論的見地のEXIT解析に基づく適応レート制御を通信システムに導入しました。本来、EXIT解析は、ターボ等化器の設計の段階で用いられる解析手法であり、莫大な演算量が必要になります。そこで、相互情報量算出アルゴリズムの簡易化に取り組み、送信信号と受信信号の相互情報量を、ベイズの定理を駆使して、現実的な演算量で、リアルタイム、かつ精度良く算出する工夫を施しました。次世代高度化無線通信システムでは、情報理論に立脚した設計・制御を行わなければ、その設計仕様を満たすのは困難なものとなっております。受賞論文で得られた知見が、今後のシステム開発に貢献できれば幸いです

最後になりましたが、電気通信普及財団の益々のご発展とご繁栄を心より折念申し上げます。


○テレコムシステム技術賞 奨励賞
秋濃俊昭 様

論文タイトル「Bit-Flipping Equalizer and ML Search-Space Analysis in Ultra-Wideband MIMO Channels」

人と人とのふれあいには大きな力がある。目覚ましい科学の発展も人なくしてはありえない。様々な出会いを通して才覚を発揮する偉人が多いのも事実である。我々の研究は決して華やかな作業ではなく、失敗と期待外れの連続である。しかし、幾分新しい発見をした時や興味深い課題に挑戦する時に交わす研究者との議論はいつも胸が弾む。私のこれまでの研究生活に多大な影響を与えた友人・家族・学者・学生・同僚・教師・財団の皆様に深く感謝したい。また、今後の素晴らしい出会いと夢のある研究人生をここに祈念する。


●テレコム社会科学学生賞 入賞
田中照太 様

論文タイトル「Web上でのクチコミの有効性」

この度、「第24回電気通信普及財団テレコム社会科学学生賞入賞」という栄誉ある賞にご選定頂き、身に余る光栄と、大変恐縮いたします。この受賞の背景には、多くの方々の支え、とりわけ恩師である小野晃典先生のご指導があったればこそと、感謝の念に堪えません。

本作は、インターネットを利用したクチコミ宣伝が、どのようなメカニズムを介して消費者購買意図決定プロセスに影響を及ぼすのかということを探ったものですが、今回の受賞経験は、大学卒業後の進路として、電気通信分野に少なからず関わっていく会社に身を置くことを決意した私にとって大きな励みとなります。

研究者の卵から実務家の卵へと身分は変わりますが、今後は、本作「Web上でのクチコミの有効性」で構築した理論を応用し、得られる結果をフィードバックすることで理論に更なる精緻化を試みていけたらと思う次第であります。


●テレコム社会科学学生賞 入賞
小林由弥 様

論文タイトル「モバイルコンテンツサービスにおける顧客ロイヤルティ形成メカニズムの解明」

栄誉ある賞に認めていただけたことを大変光栄に思っております。これを励みに、今後も電気通信分野の発展に貢献できるような活動に励みたいと考えている所存です。

受賞の対象となった著作は、博士前期課程在学中に修士学位論文として執筆したものになります。ITサービスはネットワークとデータベースの上で行われる顧客の見えない商取引になるため、事業者はデータマイニングによって顧客の平均像を捉えようとする一方、一人ひとりの顧客のニーズを捉えようとする努力を怠りがちだという問題意識がありました。そこで本研究では定性的なアプローチを敢えて重視し、研究対象のITサービス利用者12名に対してインタビュー調査を実施しました。大量の発言データから消費行動モデルを構築しようと試みたため、情報の整理には大変な時間を要しましたが、結果的には非常にユニークで満足のいく成果を示すことができたと自負しております。量的な調査のみではなく、質的調査の意義も十分に理解し、評価をしてくださった審査員の先生方には、心より御礼申し上げます。

最後になりましたが、テレコム社会科学学生賞が今後も多くの若手研究者の目標となり、社会科学的観点から電気通信技術を活用しようとする提案の発信源となり続けますことを祈念しております。


○テレコム社会科学学生賞 佳作
大石哲也 様

論文タイトル「高度情報化社会における都道府県防災通信ネットワークの現状と課題への対応」

この度、「第24回電気通信普及財団賞」の栄誉を頂き、誠に光栄に存じます。執筆にあたって、 静岡大学西原教授ほか多くの方々にお力添えを頂きました。この場を借りて、厚く御礼申し上げます。

防災を考える上で、情報通信の果たす役割は大きく、特に「通信の確保」は防災対策上、大変重要なファクターとなります。今回題材とした都道府県防災通信ネットワークはその基幹部分を担うもので、通信インフラとして特に重要な位置を占めます。今まで学術上の先進事例が少なく、現状が明らかにされてこなかった分野を取り上げ、その重要性を訴えた本論文が受賞できたことは、今後の防災上の研究において大変意義のあることと認識しております。

今後も防災力向上の観点からさらに発展した研究を続けていきたいと考えております。
末筆ながら,貴財団の情報通信分野の更なるご貢献と,益々のご発展を祈念申し上げます。


○テレコム社会科学学生賞 佳作
根本由香里 様

論文タイトル「救急医療におけるテレホントリアージ活用と有効性に関する研究」

この度は、「第24回テレコム社会科学学生賞 佳作」を頂き、大変光栄に存じます。本研究を進めるにあたりご指導をして頂いた、東京医療保健大学の山下和彦准教授、早野真佐子先生に深く感謝いたします。この場を借りて厚く御礼申し上げます。

応募論文では、日本の救急医療が逼迫した現状を打開し、医療者の負担軽減を目指すべく、アメリカで利用されている電話を使ったテレホントリアージを日本にも活用できるのではないかと考え、研究しました。実際にアメリカのテレホントリアージシステムを見学し、患者側への医療情報の提供が救急医療の過度な受診を減らしていることを知り、医療者側の支援だけではなく、患者教育に着目し、支援システムを開発し、ヒアリング調査を行いました。このことから、救急医療の利用の前に、落ち着いて自己判断できるサポートシステム支援の可能性を見出せたと感じています。

情報社会の中で、正しい医療情報を誰もが簡単に取得できる世の中を目指し、勉強して行きたいと考えています。今回の受賞を励みとし、今後の医療分野における情報通信の発展に貢献できるよう努力していきたいと思います。


○テレコム社会科学学生賞 佳作
大島義則 様

論文タイトル「青少年ネット規制法と表現の自由」

この度は「第24回テレコム社会科学学生賞 佳作」を頂き、大変光栄に存じます。審査してくださった審査委員の皆様,事務局の皆様に心よりお礼申し上げます。また本論文を執筆するにあたりご指導いただいた駒村圭吾先生にこの場をお借りしてお礼申し上げます。

本論文は,2008年6月11日に成立したいわゆる青少年ネット規制法についての概要を説明した上で、憲法解釈学的観点から表現の自由との関係で違憲の疑いがないか、憲法政策学的観点から「憲法上より望ましい」政策はありえないか、について論じるものです。近時,情報社会論の業績などを参照しつつ既存の法体系を「サイバー法」,「インターネット法」,「情報法」等の観点から再編する動きが加速化しており,本論文もこのような文脈の下で書かれております。本論文の受賞を励みに,今後とも情報法の研究に精力を尽くしていきたいと思います。

最後になりましたが,貴財団の今後のますますのご発展を祈念申し上げます。


●テレコムシステム技術学生賞 入賞
藤井 様

論文タイトル「IEEE Computer Society,Proceedings of the 6th Annual IEEE International Conference on Pervasive Computing and Communications」

この度は「第24回テレコムシステム技術学生賞」を頂き、大変光栄に思います。また、選出して頂いた審査員の先生方や貴財団関係者の皆さまに深く感謝するとともに、論文執筆に当たって親切に指導して頂いた東野教授、山口准教授をはじめとする共著者の先生方、研究に協力していただいた研究室の皆さまにもこの場を借りて厚く御礼申し上げます。
 本論文では、無線端末のアドホック通信機能を利用して端末の移動軌跡を推定する手法を提案し、その評価を行いました。携帯端末の普及にともない、ナビゲーションなど端末の位置情報を用いた様々なサービスが提案され、実用化されています。しかし測位方式として一般に利用されているGPSには、屋内などでは測位誤差が大きいなどの課題があるため、どのような場所でも正確な位置を取得できる技術が必要であると考えられています。
本論文の成果がそれらのユビキタスサービスの実現に向けた技術の研究・開発に貢献することを願います。また、今回の受賞を励みとして今後さらに研究活動に邁進していきたいと思います。
 末筆ながら、貴財団の益々のご繁栄を心よりお祈り申し上げます。


●テレコムシステム技術学生賞 入賞
糸山克寿 様

論文タイトル「楽譜情報を援用した多重奏音楽音響信号の音源分離と調波・非調波統合モデルの制約付パラメータ推定の同時実現」

「第24回テレコムシステム技術学生賞」を頂きましたことを大変光栄に存じます。本論文の執筆にあたりご指導頂きました奥乃博教授(京大院情報学)ならびに後藤真孝氏(産総研)。研究遂行にあたり助力いただいた研究室の皆様にこの場を借りて御礼申し上げます。

本論文は、様々な楽器音が混在する音楽音響信号を、その構成要素である個々の楽器音へと分解する手法を提案したものです。特に従来手法で分離することは困難であった、ポピュラー音楽などの複雑な楽曲をも扱える手法を実現するため、多彩な楽器音を扱うことのできるモデルの構築に取り組んだものです。このモデルは音源分離のために構築したものではありますが、他の用途への応用も可能であり、本論文が音楽情報処理技術や音楽産業の発展の一助となれば幸いに思います。

今後とも貴財団賞が若手研究者の研究への励みとなるよう、貴財団がますます躍進されることを願っております。


●テレコムシステム技術学生賞 入賞
藤田桂英 様

論文タイトル「複数論点交渉問題におけるエージェントの公開範囲の調整に基づく交渉手段の実現」

この度は「第24回テレコムシステム技術学生賞」を頂き、大変光栄に存じ上げます。本研究を成し遂げるにあたり、名古屋工業大学の伊藤孝行先生、京都大学の服部宏充先生に適切なご指導ご鞭撻を頂きました。この場をお借りして厚く御礼申し上げます。

受賞論文では、エージェントとよばれる知的な主体が自動的に交渉を行うための手法を提案しました。特に、交渉の各論点が依存関係にある大変複雑な問題を対象とし、エージェントのプライバシー情報の公開と計算量に関して解析を行いました。実際にWeb上での電子商取引や知的ロボットなどの協調作業の際に、交渉という動作が重要となってきます。その際に、受賞論文で得られた成果が役立つものと思っております

今後は、今回の受賞を励みに、より現実的な自動交渉手法の開発に関する研究を続けていきたいと考えております。また、開発した手法を基にして現実世界の交渉支援を行うシステムを提案および開発していきたいと考えています。

最後になりましたが、電気通信普及財団の益々のご発展とご繁栄を
心より折念申し上げます。


●テレコムシステム技術学生賞 入賞
林 直樹 様

論文タイトル「Performance Consensus Problem of Multi-agent Systems with Multiple State Variables」

この度は、「第24回テレコムシステム技術学生賞」を頂き、大変光栄に存じます。
このような機会を与えて下さった電気通信普及財団の皆様、審査員の皆様に心よりお礼申し上げます。

本研究では、限られたコンピュータリソースをタスク間で効率的に配分することでサービスの公平性を保証する手法を提案いたしました。近年、IT技術の進展とともにコンピュータネットワークシステムに対するニーズは急速に高まっており、より高性能で信頼性の高いシステムを構築する際の一助となることを願い、本研究を進めてまいりました。これからも今回の受賞を励みとし、理論研究と応用のバランスを保ちつつ、電気通信技術の発展に寄与できるよう一層努力する所存です。

最後になりましたが、本研究をまとめるにあたり、大阪大学大学院基礎工学研究科の潮俊光教授ほか諸先輩方のご指導を頂きましたことに深く感謝申し上げます。


○テレコムシステム技術学生賞 佳作
白田純子 様

論文タイトル「Reducing total call-blocking rates by flow admission control based on equality of heterogeneous traffic」

この度は、「第24回テレコムシステム技術学生賞」を賜り、誠に光栄に存じます。また、選出して頂いた審査委員会の皆様、貴財団の関係者の皆様に深く感謝いたします。この度の受賞に至ることができましたのは、日頃から多大なるご指導ご鞭撻を頂きました東京工業大学大学の山岡克式准教授、所属する研究室の皆様の支えの賜と存じます。この場を借りて厚く御礼申し上げます。

本論文では、音声・動画像等のマルチメディアアプリケーションを利用する際のユーザの満足が、通信の受付可否に強く依存することに着目し、従来のマルチメディア受付制御で問題となる、“帯域の小さなユーザが多数呼損となり、不満を持つユーザ数が増加する”ことを解決するための技術を提案し、その有効性を示しました。

本研究の成果が実用化され、電気通信の発展に貢献するためには、本研究のさらなる検討などが必要となりますが、今回の受賞を励みに、今後も努力を続けていく所存です。末筆ながら、貴会の電気通信技術のさらなる向上へのご貢献と、益々のご発展を祈念申し上げます。

受賞論文一覧