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第21回「テレコムシステム技術賞」「On the Security of a MAC by Mitchell」 (IEICE Trans Fundamentals. Vol.E88-A, No.1 January 2005)
米国商務省標準技術局(NIST)のメッセージ認証コードの公募に応じたOMAC(One-key Cipher Block Chaining MAC)に関する詳細な理論的な検証の内容である。本論文をNISTに提出することにより、欠陥のある他の方式の採用が防がれ、著者の提案した方式が事実上の世界標準に採用されたことを高く評価する。 「Prototype Implementation of Real-time ML Detectors for Spatial Multiplexing Transmission」 (IEICE Trans Commun. Vol.E89-B, No.3)
MIMO空間多重システムにおいて、複数の混信した信号の同時推定法であるMLD法を実際にハードウエア実装するとき、これまで知られているQR-MLD法の欠点であるハードウエア実装が大きくなってしまう問題点を解決するため、新規な乗算器を不要とするメトリック演算法や相関メトリック法を提案し、かつ実装し、実験レベルでの有効性を確認している点が高く評価できる。 A.「Variational Bayesian Estimation and Clustering for Speech recognition」 (A.IEEE Trans On Speech And Audio Processing. Vol.12, No.4 July 2004)
音声認識手法に対して、最尤法に代わりベイズ法を基本とする新たな枠組みを提案しその有効性を示したものである。従来、隠れマルコフモデルは、条件のよい場合に高い認識性能が得られるので広く用いられているが、学習理論の観点から最尤法を用いた場合のパラメータ推定に問題があった。本論文は、その欠点を克服するものであるとともに、音声処理と学習理論の協調でもあり、今後のこの分野発展の可能性を与える優れた仕事である。 「画像LSIシステム設計技術」 (コロナ社 2003年9月刊)
本書は、画像LSIシステム設計の基本知識を集大成したものであり、さらに、最新技術、設計ノウハウに関する記述も豊富である。このことは、現在急速に発展しつつあるデジタル映像の放送と通信の産業の礎となる技術の開発と振興に携わる人材の育成に有効な専門教科書として高く評価する。 「A Reliable Advanced-Join System for Data Multicasting in ITS Networks」 (IEEE Transactions on ITS, Vol.6, No.4, 2005)
道路に短距離に置かれた複数基地局と車載移動局間で正確に道路交通情報を取得するための新しいマルチキャスト通信プロトコルを提案し、すぐれた特性を確認した研究であり、新規性、実現性の高いものである。 「Temporal Reasoning about Two Concurrent Sequences of Events」 (SIAM Journal on Computing, Vol.34, No.2, 2005)
二つのシステムが多くの事象を独立に観測した場合、観測結果の間に矛盾があるかどうかを判定する問題を取り扱ったものである。本論文は、その計算時間は一般にはNP完全であるが、ある制約を与えた場合には多項式時間で解けることなどを明らかにしている。これは、新規性の高い結果であって、今後のロボット制御などで直面する問題を効率よく解くことを可能にした。 「一般化ビックレイオークションを用いた効率的通信リソース配分メカニズム」 (電子情報通信学会論文誌B Vol. J86-B, No.7, 2003年7月)
通信プロバイダへの無線周波数割り当て、ISPや大口ネットユーザに対する通信リソースや通信サービスなどの配分において、ネットワーク/ユーザ両方の満足度を高めるオークション方式の開発を目指したものであり、電気通信を利用したシステムでの経済性を論じたと言う意味で新規性があり、今後の発展が期待できる。 |