テレコム社会科学学生賞

表彰者コメント

※受賞者の所属は当論文賞受賞時のものです。

芳之内 里紗 氏(愛媛大学 法文学部 総合政策学科3年)

テレコム社会科学学生賞 入賞「オンラインショップの展望と実店舗との共存の可能性の検討 —都市部と地方の学生における消費行動の違いに着目して—」

■受賞者コメント

芳之内 里紗

この度は、「第30回電気通信普及財団テレコム社会科学学生賞」という栄誉ある賞を賜り大変光栄に存じます。審査に携わっていただきました先生方、及び貴財団の関係者の皆様に厚く御礼を申し上げます。

本研究では、大学生を対象として都市部にある神奈川大学と地方にある愛媛大学でオンラインショップと実店舗での消費行動の差に着目しました。両大学でアンケート調査を行い、オンラインショップと実店舗の利用について比較・考察から今後の購買行動やオンラインショップと実店舗の在り方について検討しました。 インターネットを使う世代にとって、利用しづらい点が多く見られました。そのため、オンラインショップが今後より利用されるために決算方法を改善することや、受け取り方法にも工夫を施すことで利用しやすい環境についての提案をしました。

この度の受賞は、研究活動を進めるにあたり大変励みとなりました。今後も「オンラインショップの可能性」に注目しながら、情報通信分野の発展において貢献ができるよう、更なる研鑽を積み重ねていきたいと存じます。最後になりましたが、貴財団の益々の御発展と御繁栄を心より祈念いたします。

黒山 良洋 氏(東京海洋大学大学院 海洋科学技術研究科 応用環境システム学専攻博士後期課程1年)

テレコム社会科学学生賞 佳作「ケーブルテレビが持つ地域情報の流通機能についての考察-埼玉県の事例-」

■受賞者コメント

黒山 良洋

この度は、「第30回電気通信普及財団テレコム社会科学学生賞」という名誉ある賞を頂き、大変嬉しく思います。

本研究は、日本のケーブルテレビ事業者が自主放送チャンネルの番組を通じて地域情報を流通させていることに着目したものです。ケーブルテレビ事業者へのインタビューを通じて、自主放送チャンネルにおいて地域番組の放送時間よりもテレビショッピングのそれが長いケースがあることを把握しました。また、地域住民へのアンケート調査から、地域住民はあまりケーブルテレビの自主放送チャンネルの番組を視聴していないことが判明しました。これらの事柄から、自主放送チャンネルの番組内容と住民のニーズとの間にギャップが生じているのではないかと推測しました。その一方、ケーブルテレビは地域に根差した映像チャンネルを有する唯一のメディアであるのも事実です。この特性を発揮するには、地域住民からの意見を受け付ける体制を強化することや地域情報番組のマルチユース、当該地域の店舗との連携などの方策が必要なのではないかと主張しました。

この度の受賞は、大学院において研究活動を行う上で大変励みになりました。今後も、情報流通を通じた地域振興に注目して研究を行っていきたいと存じます。