第33回(2017年度)
※受賞者の所属は当論文賞受賞時のものです。
佳作
「我が国のDMCAテイクダウンノーティスの利用実態と問題点」
(論文発表:情報通信学会誌 第34巻2号,2016年9月)
安岡 規貴
審査員コメント
米国のデジタルミレニアム著作権法(DMCA)に基づくGoogleに対する削除リクエストは近年、大幅に増加している。サイトオーナーにとってはGoogleのような検索エンジンから除外される影響は多大であるが、そのリクエスト自体の濫用、不正利用も報告されている。本論文では、日本における削除リクエスト利用の実態をGoogleの透明性レポートおよびLumenのデータ分析から明らかにしている。その利用実態の解明プロセスは、明解、緻密である。考察部分が一般的ではあるが、テレコム社会科学学生賞佳作としての評価に値する論文である。