第31回(2015年度)
※受賞者の所属は当論文賞受賞時のものです。
入賞
「SNS上における対人ストレス」
(未発表の論文)
矢島 玲 松本市役所
審査員コメント
若者を中心に普及しているSNS上において経験する対人ストレスの類型を明らかにし、どのような利用が対人ストレスと関連しているかを丹念に考察した努力は評価できる。
問題・目的、仮説を立て検証する手法、先行研究のレビュー等、いずれの面でも優れている。得られた結論・提言は一般論を超えるものではなくやや物足らなさも感じるが、学部学生としてはレベルの高い論文である。
佳作
「『忘れられる権利』 判決と日米のプライバシー権」
(立教大学『法学周辺』, No.43, 2015年3月)
染谷 美樹 立教大学 法学部 法学科4年
審査員コメント
ヨーロッパで提起された「忘れられる権利」という法概念に焦点を当てて、ヨーロッパ・アメリカ・日本における判例・学説の動向を満遍なくレビューし、紹介している点で評価できる。この概念とそれを必要とする問題状況の今後の展開については、貴女が社会に出てからも引き続き注視していって欲しい。